F.で叶う、ジェンダーレスでエモーショナルな花贈り。
こんにちは、美涙です。
今回は素敵なお花屋さん（オンライン）を見つけたので
紹介させていただきたく久々にブログ書きました。
F.という花屋さん。物語から花を選ぶ体験は新感覚です！
花屋に訪れるお客様にはついつい「お渡しされる方の性別」「お好みの色合い」「入れたい花、入れたくない花」など聞いてしまいます。制作するために必要な情報だと思っているから。でもそんなの聞かなくったって花は提案できるんだなとこの花屋に出会って気づかされました。
正直、知識がないからセンスがないからと
花贈りは難しいという先入観を持たれていることはあると思います
（お客様からも伺うことがあるので）
F. [éf]
性別にも色合いにもとらわれずに
ストーリーから花を選ぶという新しい選択の形。
花言葉を自分で調べられて花屋に来られるお客様もいらっしゃいますが、
季節ではない花だったり、言葉にとらわれすぎて花束のバランスが崩れてしまったり…
ですがF. [éf]で提案される花束は３種類とも花言葉にあったストーリーがあり、その中で予算やサイズ感を選ぶといった形での花選びができます。
「花束のデザインをユニセックスに」という信念も素敵で、
花はどうしてもフェミニンだとか女性的だというイメージを持たれがちだけれど
男女関係なく花、花贈りは素敵なこと。
実際に自分より一回り位年上の男性と話したときに、「花は好きだけど、自分用に花屋に買いに行くのは変に思われそうで…」と仰ってた方がいらっしゃいました。その方に誕生日に香りのするバラをブーケにプレゼントしたらとても喜ばれていて、「男性だってもっとカジュアルに楽しめる雰囲気があればいいのに」と思ったことを覚えています。
ネットで注文できるので街へ出て花束を持ち歩くことなくプレゼントできます。
東京都目黒区の花屋さんが監修しており、花の品質もさることながら商品を入れるボックスにもこだわっており、上品なボックスと開けやすさ、
丁寧で斬新なラッピング。どれもこだわりが伺えます。
ただ、北海道、九州、沖縄、離島は品質維持の問題から
お届けできないとのことでちょっぴり残念。
ガラス作家さんとのコラボでオリジナルの花瓶も作らているみたいなので
こちらも気になります。コンセプトが「日の昇る情景」と聞いてから
花瓶を見ると日の登り沈みのように見えて美しい…サイズ感も丁度よさそう。
Twitterで花屋で花を選び、花屋に細かく指定してお願いしたのに
渡す方の性別などしつこく聞かれもやっとした、というツイートを目にしたことがあります。女性ならピンク、男性ならブルーなんでランドセルの色もあんなに選べる時代におかしな話です。性別によって色を分けるだなんて。でも色濃く残っている悪しき慣習なのは事実。ひとりひとりが丁寧にものを比較し選ぶ時代。F.のようにストーリーを纏った花束は花贈りをよりカジュアルに、ジェンダーレスに提案できるのではないかと思いました。
ここまでお付き合い頂き有難う御座いました。
一人でも多くの人が自分の納得のいく、相手に喜んでもらえる
花贈りが出来ることを願っております。
レインボーカーネーション 価格は？作り方は？
こんにちは、美涙です。
母の日に空前の人気となった（当店だけか？笑）
“レインボーカーネーション”にフォーカスして掘り下げてみようと思います。
（↑これは落ち着いた色合いのパステルのレインボーカーネーション。好き。）
母の日に来店される子どもに人気のため
数年前より仕入れ担当が仕入れてくれているレインボーカーネーション。
今年も大人気でございました。鉄板なのは子のレインボーカーネーションと
カスミソウで1本の花束にするのが人気でございました。
存じなかったのですが花言葉は『感謝』だそうで
母の日にぴったりのカーネーションですね！
以前私も母親にレインボーカーネーションを贈ったことがあるのですが、
珍しがっておりました。ちゃっかりドライフラワーにしておりましたが
色も割と綺麗に残り美しかったです。
（今年はこのアレンジメントと鉢物のアジサイの花宝を贈りました。）
価格は当店では550円でございました。
都会では以前800～1000で見かけたこともあるので
お値打ちな方だったのかもしれません。以前テレビで母の日前に見た番組では
某全国チェーンの花屋で1本1200円で販売していると紹介されておりました。
微妙に1本ずつ雰囲気が異なるのです。見てて面白い。
ピンク系の花束に。意外と喧嘩することもなく綺麗にまとまっております。
そもそもなぜ虹色なのか？ということですが
本来は真っ白のカーネーション。色水を吸わせて作られているそうです。
花専用の着色料を使うのですが、製菓などに使われる食紅でも出来るそうです。
レインボーの他にイチゴミルク（赤と白の混合着色）や
オーシャンレインボー（ブルー系混合着色）など種類も豊富！
どこかの市場でみた大人レインボーはシックな縁取りとパステルの優しいレインボーで
とても美しかったんですよね…写真無くてすみません…💦
日常的に流通しているのは微妙かもしれませんが、レインボーならバラや
染めだとカスミソウなども人工的に着色したものが流通しています。
自然の色が一番美しいと思いつつ、お客様を引き付けてくれる
レインボーカーネーション。それはそれでいいな、と思いました。
是非、来年はお母さんをびっくりさせちゃいましょ☆
2020年 母の日を終えて
こんにちは、美涙です。
あっという間に過ぎてしまいました、
母の日という花屋最大と言っても過言ではないイベント…
忘れないうちに書いておこうと思います。
今年度はコロナウイルス感染拡大の観点により
三つの密、運送の混雑などを避けるために花き業界の9団体で構成される
日本花き振興協議会（東京都千代田区 会長・磯村信夫）が5月いっぱいを
『母の月』と定めて参りましょう！という取り組みが行われていた。
でもこれどれくらいの人が知ってた？花屋だったから知ったものの
もう少し大々的にアナウンスできなかったのかな、というのが正直な本音。
母の日前の受注などに関しては、お客様に説明すると
結構、「こんな状況だものね」と理解いただけていた印象だが
母の日の前日、前々日になるとやはり「当日」にこだわりの強い
お客様が多く、明日届かないのであれば注文はしない、というお客様も
見られました。母の月だなんて急に言われても、送る側も送られる側も
戸惑いますよね… 自分の母親ならともかく、嫁ぎ先の母親に贈るとなると
日にちを気にするのは当然といえば当然ですね。
母の日は母の月に！母の日は一点集中型イベントで毎年数日間だけ花の需要が増え価格が高騰し振り回される生産者と市場と花屋、運送業者‥この日じゃなきゃいけない、なんてことないと思うのです。感謝のきっかけになってくれたらなとは思うけど。どうかこのご時世、消費者の理解を得られたらいいな。 pic.twitter.com/DK8E4OqI23
— 美涙(minami) (@ka78_ciel) 2020年4月25日
仲卸だった時になおさら感じたことなのですが、
母の日前はぐっと相場が上がり、後はガクッと下がる。
1日過ぎただけでその価値が無くなってしまう
まるで12月26日のクリスマスケーキ…
5月を通して母の日、というのが浸透したら花の相場も保たれるだろうし、
運送会社さんも荷物が分散していいだろうし、生産者も母の日前だけに
焦点を合わせ花を作らなくてもいいし…消費者には品質のいい花を手元に届けられる。
今年に限らず浸透したらいいなと思うこの頃でございます…
さて、今年の母の日は例年よりもスタートダッシュが速く感じられました。
母の月いえど、後よりは先に、といった感じだったのでしょうか。
私の勤める花屋は花キューピットとイーフローラの加盟店なのですが
インターネットでの注文が多いように感じられました。メッセージには
落ち着いたら会いに行くからね、身体に気を付けて過ごしてね。などの
メッセージが多くて帰省を控え花を贈る、という感じが見られた。
あいにく、母の日の前日と当日は福岡は天気が悪かったのだけれど
来店されるお客様は多く前日にほとんどの鉢物を売り切ってしまった。
当日はアレンジメントを並べていたが、並べた側から売れていった。
2,000円～3000円くらいのアレンジメントがよく売れていた。
ムーンダストという紫色のカーネーションを入れた商品もよく売れた。（写真上）
子供が多く来店する母の日にレインボーのカーネーションを置く。
今年も例年通り、レインボーのカーネーションを店頭に置くと
子供から大人まで珍しがって購入していかれる姿が見受けられた。
今年は先輩がレインボーカーネーションを５本とカスミソウ、グリーンを入れた
アレンジメントを提案、販売し、私がSNSに拡散するとTwitterのフォロワーで３件
店のfacebookで問い合わせがあり販売につながったものが１件あった。
Twitterフォロワー1000未満とあまり集客などの力はないと思っていただけにびっくり…ありがとうございました！
とても素敵にPOPまで書いてくれました。
どこかの花屋さんがテレビかなんかで明るい色の花が今年は
人気があったように思うとのことでインタビューされたいたが
私の勤める花屋ではそこまでそういう感じはなく、例年通り、赤ピンク系の商品に注文が集中した。
花キューピットのセレガイド商品（殆ど形の決まったカタログ商品）は
数年前は少し迷走していたように思えたが、シンプルに可愛らしい商品の
ラインナップが増えた印象。どちらかと言えば置いて飾れるタイプのアレンジメントで
3000円くらいの商品が多く注文を頂いた。
毎年変わるアニマルシリーズ。今年は垂れ耳のウサギさん。去年はパンダでした。
悪天候のわりに、日頃２～３万程の売り上げがあればいい方店舗だが
１日に３０万ほどの売上があったのはさすが母の日…
即、完売していったアジサイの「花宝」
八重で色味のグラデーションの大変美しいアジサイでした。
（ちなみに自分の母親にこのアジサイをお贈りしました）
ガクアジサイのダンスハッピー。
こちらははっきりとした色合いで目を引き早めに売れていきました。
そんな感じで早々に鉢物は終了。
なんやかんやとスムーズな取り組みができた母の日だったけどまだまだ改善余地あり。精進致します。
皆様は母の日に何か送られましたか？
まだの方はぜひ、今年は五月中はずっと母の日らしいよ！と伝えて
この機会に感謝の気持ちを伝えてみませんか？
現役花屋ショップスタッフ、使用道具の紹介！
こんにちは、美涙です。
本日は花屋で使っている道具について書いてみようと思います。
以前勤めていた時はそこまでこだわりは無く
ハサミ、エプロンなど適当に使っていたのですが
道具にこだわりだしたら仕事のモチベーションも上がり
断然楽しい…便利、仕事が速いという素敵な変化が…
ハサミ（花切る用）岡恒 生花鋏 A55H
言わずもがな、これがなければ仕事が務まりません。
以前は赤と白で有名な岡恒のハサミを使っていました。
バネが入っており、軽い力で硬い枝などを切ることができて
それはそれで便利です。会社の人はほとんどコレを使っています。
私が利用しているのはこちら。
以前花屋の忘年会の時に2本も抽選で頂きまして
それから何となく使っていたら慣れてしまいました。
冬にハサミ触ると冷たいので革屋さんに持ち込んで持ち手のところを
レザーを縫い付けてもらいました。とても可愛いのでお気に入りです。
ナイフ
フローリストだった元彼氏さんのを返しそびれた
「元カレナイフ」どんなに落としても戻ってきます。
オアシスをカットしたり、段ボールを開けたりするのに使っています。
おそらく花業界では一番メジャーなナイフなのかもしれない。
花の専門学校に行っていたときも同じものを使っていました。
とても急いでいるときにアレンジ作るときにたまに使います。
ハサミだと花の茎の繊維を潰してしまうので本当はナイフを使う方が
花にとっては持ちがよくてしっかりと吸水性フォームに刺さる。
ハサミ（ラッピングペーパーなどをカットする用）
某花屋さんが切りやすい！とfacebookで仰っていて
こちらを使わせていただいています。ガムテープなど切っても
べたべたが付きにくいしサクサク切れる。見た目のブラウンが
シックで刃もゴールドブラウンっぽくて好き！切れ味もいい！
フローリストケース BASIC101
これぶら下げているだけで花屋感がとても増す笑
安い買い物ではなかったですが購入してよかった！
繁忙期の母の日に一つ一つのアイテムが迷子にならずに
手元にあってすぐ使える安心感…すごい…ストレスフリーでした。
使う道具を探す時間って意外とストレスだったんだな…
ロングエプロン Lee デニムウエストエプロン
恋人が使っており試着してみたらとてもいい感じだったので
思い切って購入。見た感じよりストレッチが入っておりスリットが深く
とても動きやすい。シルエットが美しくてポケットも多い。最高。
ホチキス HD-10Ⅾ マックス ブラック
ラッピングに主に使用するホチキス。
なるべくこの奥まで入るタイプがいい。やっぱりこれが一番使いやすい。
ホチキスの芯も一緒に持ち歩いています。
- 価格: 519 円
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アーティフィシャルカッター AC-5V 近正
胡蝶蘭などについているワイヤーなどを切るカッター。
アーティフィシャルは取り扱いないけれども軽い力で
強いワイヤーがばっちりカットできます。ライラックカラーも好き。
油性ペン（黒・赤）
ぺんてるのノック式の油性ペン。何かと使うことがあるので常備。
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多機能ボールペン（ジェットストリーム0.5 ４＆１）三菱鉛筆 uni
何年使っているか…ずっと一途に使い続けているボールペン。
ゴールドを使っています。色も大好き…使いやすく書きやすい。
テープカッター カルカット ハンディタイプ コクヨ
セロハンテープが常備できていればラッピングの際に助かる！
と思って購入するも日常的にぶら下げるのはかちゃかちゃと
音がしてちょっと大きくて邪魔…だけど繁忙期の時は助かっています。
テープの切り口が細かくてギザギザが細かいので切り口が美しいです。
ご紹介したモノたちが収納された
実際使用しているフローリストケース。
ざっとこんな感じです。
ワイヤーカッター以外はほとんどフローリストケースに収まっております。
花の価格の相談や送料を入れて…と計算することが多いので電卓も入れたいなと
最近考えているところです。
普段からお店にいることが多いのでそこまで
いろいろと持ち歩く必要は無いのですが持ち歩きに慣れてしまうともう
離れられなくなりました…祭壇などを挿しに行かれる先輩方は動作が多いため
私のようにものを多く持つことはなくハサミ1本ぶら下げて現場に向かいます。
一口に花屋と言ってもショップ、葬儀、ブライダル、スクールなど様々。
仕事がしやすいよう自分の道具たちを見極めて！！
美涙について
ここでは私の自己紹介を少しばかり。
1990年6月19日生まれ。鹿児島県出身福岡在住、Ａ型双子座。
名前の美涙（みなみ）はほとんど本名に似ているんだけれど、
梅雨時期生まれで雨と涙を掛け合わせているのと、
涙もろいところからしっくり来たので美涙と名乗っています。
ブログ名は好きな花から。
好きなアーティストはぼくのりりっくのぼうよみ、
backnumber、Eve、米津玄師、KingGnu、シド
昔はヴィジュアル系をか齧っていたりと偏食。
好きなお酒はレモンサワー、澪、ほろよい
鹿児島から進学で福岡へ来て10数年。鹿児島弁も博多弁も話せます。
花の専門学校卒業後、花屋に就職。６年勤め転職で花の仲卸の仕事を３年勤め
そして2020年2月より花屋に出戻り。
取得資格など
・フラワーデザイナー資格検定2級（NFD）
・フラワー装飾2級
・ワープロ実務検定1級
・情報処理検定2級
・色彩検定3級
・サービス接遇検定3級
・普通自動車第一種運転免許（AT限定）
趣味
香水集め、コーヒー、料理、製菓
日々思ったこと、感じたこと綴る、吐き出す、
場所にしていきたいなと思っております。
気になったらよろしくお願いしますね。
